・・・前ページより 第13席 視力検査の日に想う つづき
筆者が少年の頃には、まだ「家庭用ゲーム機」は普及しておらず、 中学生のときにやっと「インベーダーゲーム」が流行し、「テニス」や 「ブロック崩し」といった、「テレビゲーム機」が普及し初めました。その
後、「家庭用ワープロ」が発売され、この頃は画面表示も液晶画面に 2行分だけ表示されるといったものでした。その後、メモリースティックや ハードディスクではなく、音楽用カセットにデータを保存するという、
「家庭用パソコン」が発売され、ここに至って、家庭用としては、本格的 に「VDT作業」が導入された訳です。ただ、この時期の若者は、幼少を 外遊びで過ごし、基本的には映画やビリヤード、ドライブなど、娯楽の
中心は外出を伴うものであり、情報収集も、所謂「アナログ」が基本 であったため、「VDT作業漬け」といった状況ではなかったと存じます。 つまり、家庭での「VDT作業」の歴史は導入期を含めて約30年で
あり、漸く現在、「ブルーライト対策」が普及してきたもので、他にどう いった危険があるのか、詳らかにはなっていない状況と謂えるでしょう。 現在、家庭での「VDT作業」は当時とは比較にならず、携帯端末も
含めれば、「VDT作業漬け」の状況に近づいていると謂えます。 そしてそれは、極論すると、未だどの様な影響があるか不明なものに、 日々晒されている状況でもある訳です。
筆者の知っている人で、毎晩対戦型ゲームを長時間し続けて、言葉 は悪いのですが、何に対してもやる気のない様な感じに変貌してしまっ た人がいます。もちろん、その人もメガネが手放せない人でした。
ちなみに、ゲームのやり過ぎが引き起こす現象については、一部説明 された書籍も有るようです。 視力については、多くの方が興味をお持ちの様で、本屋さんには、
多種多様な、「視力回復」に関する書籍が並び、刷数を重ね続けている 様です。 最近、拝読致しました、株式会社三笠書房さんから出版されている、
中川和宏所長の「驚異の視力回復法」のなかでは、視力眼科(オプト メトリー)と視力療法(ビジョン・セラピー)の存在が紹介されており、 これこそが成長産業分野の一つなのでは、と注目しております。
原因があって結果が有ります。視力低下の原因が「体質」だけでは なく、「VDT作業」も挙げられるのであれば、それは意識して改善すべき です。原因と結果の間には過程があります。過程を解き明かし、対処
する事で、結果は変わります。ぜひ、良書を探して、視力回復に挑戦 してみては如何でしょうか。そして少年や若者は、ゲームやパソコンは 時間を制限して、安全を確保したうえで、大いに外遊びや外出をして、
楽しんでもらいたいものです。 「視力回復」にチャレンジするのであれば、根気強く行うべきです。なぜ なら、もし、あなたがゲームのやり過ぎを自覚されている場合、
楽をして悪くなったものを改善するには、楽をした分の2倍以上の努力 を必要とするからです。良書を探し、あせらずに根気強く、そして楽しく、 アプローチしてみるべきでしょう。
(第13席 了)